院長ブログ

sp_tel.png
メールで問い合わせ

2012.07.05更新

久しぶりの更新になります
言い訳ですが院長室のパソコンが壊れていました
自分でHDを付け替え診療の合間に修理しています
やっとなんとか動くようになってきました

最近HPを見ていただいてか根管治療のお問い合わせを多くいただきます
『マイクロスコープを使って治療して欲しい』という声が多いです
非常に遠くからも患者さんが根の治療のために来院してくださっています

この患者様はそう遠くないところからきてくださいましたが
歯を抜かないで治療できるか?と訴えて来院されました
前の病院では後ろの歯2本(6と7)は抜かないといけない
最後の歯(7)は根が曲がっているのでマイクロスコープがないと治療できない
インプラントこそがベストの治療だと言われたらしいです

そこでの初診での画像をプリントして持ってきてくださりました



確かに6と書かれている歯の後ろ側に深いところに虫歯がありますし
7と書かれている歯の根は曲がっています

私の病院に来られたときのレントゲンは


1週間も経ってないのに手をつけられた6の歯はさらに悪くなって
正規の根管はほぼ手付かずで歯の真ん中に穴が開きかけています
とりあえず6の歯の根管治療をさせていただいて
3回目のの治療が終わった段階がこれです



きれいにお薬をつめることはできたと思います
しかしながら真ん中の削りすぎている部分はもうどうしようもありません

私はこの治療にもマイクロスコープは確認のためには使いました
しかしながらマイクロがなくてもほぼ同じ治療はできていたと思います
後ろの歯もこれから治療する予定です
曲がっているところで違う穴を掘られている前の治療を修正するのは非常に難しいです
マイクロも部位的に使うことは難しいでしょう
結果うまくいかないかもしれません

ただマイクロを2年使い続けて感じることですが
マイクロがないとできない治療ってあまりないと思います
マイクロを使うことによって精度、質を上げることはできると思います
私のHPにある湾曲根管(曲がった根)の治療例もほとんどマイクロというより
私の手の感覚に頼るものです

根管治療は一般的な治療です
しかしながら一番難しいジャンルに入ると私は思っています
患者様には怒られるかもしれませんが結果が全てでもないと思っています
医療で100%というのはありえないです
けれども
マイクロがないので できない やらない 抜くというのなら 
歯科医である以上マイクロを買うべきであり そうでないならこの仕事を辞めるべき
と私は思います

インプラントは欠損を埋めるのにはもっとも優れた手段のひとつだと思います
そのインプラントの世界的な権威が自分の生徒たちに向かって常に言っているそうです

インプラント治療をするというのは我々にとって敗北である 

先ずは歯を守る 当たり前のことですが常に心に刻んでおかなければいけないと私は思います

投稿者: いとたがわ歯科

TEL:078-983-1825 診療時間・アクセスはこちら